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今年の9/10/11月を振り返る

シバッカリィーズの最大の目的である、青々とした最高の状態で運動会を迎えることができ、恒例の9/10/11月の振り返りを行い、次へつなげる記録としたいと思います。


◯ 9月初旬

今年も「芝生はだし月間」が始まりました。子どもたちは至ってスムーズに、保護者の方からも特段ご意見は無かったようで、順調に推移しました。ただし、8月中旬から続いた暑いのに雨という気象条件により、予期せぬ2つの現象が起こりました。


①酷暑続く

9月中にアラートが発生した回数は2回ですが、学校で独自に測定した結果、校庭での活動に制限が出た日にちは数知れず。そして結局10月になっても夏日が続くほど、危険な暑さが続きました。その影響で残念ながら、子供たちが校庭を使う時間が制限されることになりました。一方で、夏芝の生育は良好で、特に8月15日に緊急で補植を行った、理科室側の回復が進む結果となりました。


②オケラ鈍化傾向に

9月初旬は雨の量も減り、また散水自体の回数も少し絞ったことが好走し、オケラの活動が鈍化したようで、土がボソボソと崩れ落ちる感覚から、少しずつ固くなったように思います。散水管理の重要性を身にしみて感じた出来事でした。


9月初旬 うさお前近辺はオケラの被害でボソボソに

 

◯ 9月後半

かやのきフェスが無事行われ、多くの方々に、夏芝を楽しんでいただけたように思います。この時の状況は別レポートをご参照ください。かやのきフェス後も、相変わらず高く推移した地温の関係で、順調に夏芝が成長しました。


一方で明確になったことは、東側の桜の近辺は、夏芝がほぼ生えないということです。通常樹木は、地上の枝と同じように、地下の根を生やすといいます。特に桜は根が浅いそうで、そうした影響も考えられますが、冬芝はしっかり生えますので、適材適所、共存共栄ということで落ち着ければと思います。


そしていよいよ運動会に向けて、校庭にラインが入りました。実は通常引いていたラインは石灰でしたが、石灰の量が多い場所の芝が、酸欠状態で枯れてしまう現象が散見されました。その改善策として、今年は出来るだけペンキでラインを引くことになりました。色が鮮明で、重ね塗りする必要がなく、芝の葉自体をカットすれば生育自体に影響が少ないためです。アメリカの競技場なども、同じ方法をとっています。


運動会の練習や、それ以後もカラーコンやフラットマーカーなどを使い、出来るだけ芝の負担を軽減することで、先生方やサッカークラブの皆さんにもご理解いただきました。


ラインを引く先生方

 

◯ 10月前半

10月1日に、冬芝(詳しくは別レポートをご覧ください)のオーバーシードが行われました。秋休みに発芽するように逆算し、子供たちが遠足に行く際に、種を踏みしめて、夏芝に冬芝の種が定着するように試み、見事成功してしっかり冬芝が生えました。12日まではしっかり成長を促し、13日に刈り込みを行い、なかよし園運動会を無事迎えることができました。


◯ 10月下旬

いよいよ千小運動会です。なかよし園運動会のダメージを考慮して、翌日の刈り込みを中止し、5日目に仕上げの刈り込みを行いました。子どもたちが、頻繁に落ち葉や小枝拾いをしてくれているおかげで、本当に真っ青に、素晴らしい状況に仕上がりました。運動会当日、たくさん拍手をいただき、一年間みんなで作り上げた芝生が、とても誇らしく感じました。

運動会にて:シバッカリィーズ主要メンバーのみなさんと芝を愛でました


運動会にて:シバッカリィーズの重鎮と、管楽器クラブの重鎮 前田さん

 

運動会翌日は、ダメージで枯れ込んだ芝を全面的に刈り込み、落ち葉や小枝、ゴミなどの掃除を終えました。そして翌日の振替休日の月曜日、ダメージを受けた芝の補助として、もう一度冬芝の種をまきました。地温がまだ高ければ、冬芝が生える可能性は十分ありますが、結果やいかに!

運動会翌日の校庭

運動会翌日の校庭:子供たちの激闘を支えた芝生の校庭

 

◯ 11月

11月は毎週日曜日の校庭開放後16時からの活動と、毎週水曜日の朝8時から、後期運動整備委員会の子供たちと芝生のお世話を続けました。運動会後に撒いた冬芝の種は、折々に成長するものの、通常の校庭利用、校庭開放、サッカークラブ、鼓笛隊の練習などの多くの活動と共に、寒暖の激しい気候により、徐々に削れていきました。

11/6 運動整備委員会の子供たちと

11/6の全景

11/10 校庭開放後の校庭を裸足で目土作業 だいぶ芝が削れてきました

11/10 芝が削れ土が露出した場所に芝の種入り目土をします

11/13 朝の活動でも芝の種入り目土を行います

残っている芝の密度がしっかりしています

11/13の校庭 冬芝の種はライ麦で、それを食べに来るのか、虫を食べに来るのか、鳩がたくさん

 

ちなみに、去年の同時期と比較してみると、、、

2023年 11/9の全景

2023年 11/16 徐々に両端の裸地が目立つようになりました

 

去年と比べると、見た目はあまり変わりないように思いますが、削れたり枯れて茶色く見えたり(実は枯れたのは一部で、ほとんどは休眠中)、ダメージを受けていることに変わりはないのですが、裸地の質・荒さに違いが見え、密な状況が保てているように思います。


専門家の境田先生からは、当初「芝生の定着には最低10年かかる」と言われていました。今年見られるこの密度の違いは、そのまま削れずに残る芝の量(地面の中に残る根の部分)に比例し、それが10年経つ頃には、削れに強いベースとなって、強く耐える芝生ができる実感がもてました。


冬に向けて、地温はどんどん下がって行き、芝の成長は鈍化しますので、機械を使った刈込みはありませんが、芝の根を守る地道な目土は続きます。運動整備委員会の子供たちの多くは、シバッカリィーズに参加したことのある仲間たちばかりで、高学年になり習い事や塾などで忙しく、なかなか参加できなくなっていた多くの子供たちが、委員になってくれています。本当に嬉しいことですね。


また毎週日曜日 校庭開放後16時からは、多くのシバッカリィーズの仲間と、芝の変化を観察し、意見交換をしながらコツコツと目土が続いています。自分たちの芝生の校庭を、自分たちで守る。そうした熱い気持ちがとても嬉しい9/10/11月でした。







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