前回8月初旬のレポートを終え、その後も週3の刈り込みを重ねました。今年の夏は暑かった記憶だけのようで、実はとても雨が多かったことをご存知でしょうか?8月12日〜9月4日までの25日間に、東京に1mm以上の雨が降った日は、なんと21日!!実に84%にのぼります。
とんでもなく暑い+ムシムシすぎる状態。この気候が芝にもたらした結果は、想定外生物の発生による根腐れでした。上記写真で明確ですが、東西にある裸地(芝生が削れてなくなった場所)部分は、数回の補植+芝マットの移植で、若干持ち直しましたが、完全に復活するまでには至りません。8月中旬になっても、地面はグズグズ、カビが生えたり一部では土に粘りがなくボソボソになり、かなり危険な状況でした。
そこで専門家の境田さんに相談し、ご好意で芝苗をいただき、緊急補植を行うことになりました。境田さんが、補植用の穴(カップ)をあけてくれたのですが、穴から出てきたのが「オケラ」だったのです。この「オケラ」は、地中に混ざり込んだ卵が、高温多湿の環境下で羽化し、芝の根を喰い荒らします。
地表には、ほとんど姿を見せず、黙々と根を喰い荒らし、過湿と雨が根を腐らせる。特に東側にその症状が進行していました。。この状況を改善する、ピンポイントの特効薬はなく、乾燥を促進させることが最善ということで、まずはしっかり補植苗を根付かせ、後に水を切る作戦にでました。
8/15 真夏の補植
中央部分は、裸地だったことがウソのように、しっかり芝生が定着しました。その芝生の上では、夏休みのラジオ体操が行われ、朝7時にも関わらず100人を超える人々が参加される大盛況。多くの方々から、芝の良さをたくさん褒めていただきました。
6月9日 補植前の校庭
8月23日 ラジオ体操の朝
芝生のラジオ体操!最高です
そして夏休みあけ、翌週の日曜日には、かやのきフェスが開催されました。PTAのみなさんが春から準備を重ね、趣向を凝らしたお祭りには、老若男女多くの方々が参加され大盛況でした。みなさん千小の芝ルールを守り、お楽しみいただけたように思います。
その一方で、次年度につなげる意味も込めて、あえて2点ほど。
①テントのオモリに注意しましょう!
芝生にテントを立て、その脚をしっかりオモリで止めたテントがありました。およそ300φのオモリですが、高温多湿の状況下でこれをやると、芝が窒息し枯れてしまいます。テントの脚がピンポイントであれば、すぐに回復できますが、この大きさになると1週間以上かかってしまいますので注意しましょう!
テントの脚で枯れた芝生
②もっと芝を楽しめるのでは?
芝生の良さを一番感じられるのは、ハダシで芝を味わい、ゆっくり座り、寝そべって、フカフカの感触、心地よい香り、吹き抜ける風を感じる時だと思います。
例えばヨガをしたり、寝そべって大空を見つめたり、読書をしたり、座ってバンドの演奏や歌を聴いたり。ゆったりと芝の良さを味わえば、老若男女、多くの人々と楽しむことができます。子供たちは毎日の学校で芝生を走り回っています。あえて同じような使い方をする必要があるのでしょうか?ぜひ来年は、そうした芝生でなければ楽しめない時間を、皆さんに体感してもらえればと思います。
9月に入り、思いきって水を切り、より密に芝が回復し、オケラの被害も鈍化したように思います。かやのきフェスを経て1週間、芝のダメージもほぼ止まりました。9月末〜10月初旬のオーバーシード(冬芝の種まき)に向け、あと2週間は、週3回の芝刈りを行い、より強固に芝を育てます。
なかよし園、そして千小運動会に向け、夏から続いた芝刈りは、クライマックスを迎えます。細かな作業が沢山ありますので、老若男女多くのみなさんと、シバッカリィーズの時間を楽しみたいと思います。それでは、芝生の校庭でお会いしましょう!
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