台風が関東を直撃するという一日前、学校が再開して1週間ほど経ったこの時期に、肥料をまきました。通常の刈込み作業を終えた芝に、窒素・リン酸+鉄分などの微量要素を混合した肥料となります。
広い校庭にムラなく施肥(せひ:肥料をまく)するには、技術と経験が必要で、専門家の境田先生が担当します。だいたい30分程で完了しました。
さて今回の施肥にはポイントが2つ、散布のタイミングと肥料の中身です。
まずタイミングですが、前回が8月10日なので、およそ1ヶ月経過しています。緩効性肥料(ゆるやかに浸透する肥料)は通常3週から4週の効果が見込めるので、このタイミングとなりました。台風前だったのは余計でしたが、肥料散布後は刈込みまでの時間を少しあけ、雨や散水によって成分が水に溶け、地中に染み込んでいくことが理想です。今回は肥料が台風で吹き飛ばされる危険性はありましたが、雨台風ということで実施しました。
そして肥料の中身ですが、肥料の三大要素であるカリウムが、ほぼ含まれません。前回8月の段階では、ランナーや地下茎といった、芝生の土台となる軸の部分にしっかり栄養が届くよう、カリウムを多めにした肥料が散布されています。その直後の8月14日の様子が下となります。
芝が生い茂り、とても良く肥料が効いていることが分かります。およそ5日ほど芝刈りを見送ったこともありますが、通常芝刈り時の刈りカスが2袋に対し、その日は13袋も刈りカスが取れ、いかに肥料が効いたかが分かります。裸地の回復が大きく前進する源でした。
徐々に肥料の効きが薄れるにつれ、次第に枯芝(小麦色)が増えて見え、運動会の練習も本格的になるこの時期に、少し勢いなく心許なく感じたので、何度も専門家に肥料をまくよう訴えました。
しかし結果としては、境田先生の思惑通り、土台となる軸の部分の育成に成功し、これから葉の部分を強く、濃くすることが可能になり、運動会に向け、とても良い仕上がりが見込めるそうです。
ということで、今回の施肥について状況をまとめました。
学校の芝生裸足月間、サッカークラブは2ヶ月グランドを使わず、校庭開放もありません。そしてシバッカリィーズの作業に、毎回熱心に参加してくれる年代を超えた多くの仲間の気持ちも重なって、理想的な芝生に近付いています。あと一月半、運動会にむけ気合が入ります!
まるで作業のご褒美のように、芝刈り後の空がピンクに染まり、幻想的な景色が広がりました。
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